発表日【第162話】

短編小説のコンクールに
投稿した作品の発表日を迎えた
1998年の私。

結果を待ちながら、
サラリーマンを続けつつ、
少しずつ書く道を進んでいこうと考えています。

発表日を迎えて

本日、
七月の末に投稿した、
短編小説の当選発表がある。

雑誌に掲載されるのだが、
当選した場合は、
出版社から事前に連絡があるものと
私は確信している。

つまり駄目だったのかな、
と思っている部分が、
絶対当選だという思いを
押しきる気配になってきた。

私は七月にひとつ、
八月にふたつ、
コンクールに投稿している。

本日の発表が七月投稿分で、
あとふたつの楽しみはある。

負け惜しみでなく、
あまり早く良い結果が出ても困る。

もし、
八月に投稿した作品のひとつが、
大賞にでも輝いたら、
千日前にサラリーマンを解放されてしまう
ことも考えられる。

『サラリーマン三二七日解放』
とかいうタイトルになってしまったら、
しまりがなくおさまりも悪い。

私としては早くて
千日くらいの気持でやっている。

あまり早すぎるのは、
自分の水泳能力が、
プールでやっと五十メートルしか
泳げないにも拘­わらず、
大海でも泳げると過信して
出て行ってしまうようなものだ。

家族を抱える身としては非常に危険だ。

ただし、
書くことで生活ができるようになったら、
その時点で覚悟を決めるつもりではいる。

まあ、
せいぜい投稿して発表を楽しみにしながら、
一歩一歩地を固めるようにして
進んで行くつもりだ。

そうはいっても、
投稿した作品は処女作なので、
やはり気になる。

当選はしなくても、
秀作や佳作の選評に、
佐渡美樹の名前があれば
嬉しいと思う。

もしそのどれにも名前がなければないで、
仕方のないことだが。

朝から台風の影響で雨が強く降っている。

当選作はとっくに決まっているし、
雑誌も本日発売になっている。

今日は土曜日だけど、
本屋まで行くのは面倒くさい。

出かける妻に、
帰りに買ってきてくれと頼んだ。

執筆日:1998/10/17(土)

編集後記

28年前の私は、
書くことで
生活できるようになることを夢見ながらも、
焦らず一歩ずつ進もうとしていました。

今読み返すと、
この「一歩一歩」という感覚は、
1000日間この文章を公開していく
今の自分にもつながっているように感じます。

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