人は、
見た目でどれほど判断されているのだろうか。
年齢を重ねるにつれて、
その変化は避けられない。
しかし、
その受け止め方ひとつで、
印象は大きく変わるのかもしれない。
年齢と外見に振り回される現実
仕事の打ち合わせ中、
同僚が私に言った。
「白いものが増えたね。
でもおれよりはいいかな。
おれは薄くなっちゃってね。
うーむ、その方が絶対いい。
ロマンスグレイか」
ロマンスグレイとは、
随分古くさい言葉のような気もするが、
思ったほどカビくさくは感じなかった。
むしろ落ち着いた大人の響きさえ感じた。
ものは言いようだな、
とも改めて感じた。
さすがは営業第一戦の部長だ。
具体的で露骨な話に戻すと、
要は、
禿(はげ)と「白髪」のどちらがいいか、
ということになった。
皆が軍配を挙げたのは「白髪」だった。
いあわせた人たちのほとんどが、
どちらかといえばハゲ頭予備軍なので、
敢えて私の本心は言えなかった。
私としては
奇麗に禿げ上がっていた方が好きだ。
白髪は何となく寂しくて、
年取ったという感じが否めない。
しかし、
禿げ上がっていると精悍(せいかん)な感じがし、
若く見える。
それを売り物にした俳優が、
外国にいた。
彼は俳優という職業のため、
わざわざ剃り上げたのかもしれないが、
とにかく見事だった。
一番良くないのが、
中途半端に禿げてしまっている場合だ。
そこに白髪でも混ざっていたら、
最悪の状態になる。
みすぼらしいことこの上ない。
私も可能性大だ。
ただ、人間、
身体のことはどうにもならない。
しかし、
放っておかずに工夫することが大事で、
それなりの努力をすればいい。
白髪の人は染めることもできるし、
禿げ上がっている人は、
手入れ方法もあるだろう。
私は白髪染めを使いたいのだが、
アトピーで肌が弱いため使用できない。
ならば、
せめて頻繁に髪を洗い、
清潔にしようと心がけている。
こういう努力を続けることが、
若さを保つエネルギーになるのかもしれない。
執筆日:1998/06/26(金)
編集後記
外見は変えられない部分もありますが、
向き合い方は変えることができます。
年齢を重ねることを、
どう受け止めるか。
それが、
その人の魅力を決めるのだと思います。
👉第50話はこちら
出張は一人がいいのか|サラリーマンの非効率な働き方の現実

