リストラされる時代をどう生きるか【第111話】

終身雇用が当たり前だった時代にも、
「リストラ」という言葉は
多くのサラリーマンに不安を与えました。

第111話は、
会社に勤め続けることの難しさと、
自分の力で未来を切り開こうとする
思いが綴られています。

今の時代にも通じるテーマ
ではないでしょうか。

不安ではなく準備が未来を変える

サラリーマン解放を
みずから願う私とは逆に、
リストラで解放されてしまった人もいる。

特にここ数年、
私共の年齢では、
辞めさせられたら
おいそれと次の就職はない。

私にしたって何の勝算もなく、
サラリーマンを辞めることはできない。

そのためにこうして準備をしているわけだ。

でも、
どこまで私の力が通じるかは疑問符だ。

リストラという言葉は、
日本でも約十年くらい前から
よく使われるようになった。

アメリカで、
業績悪化に対する改善策のひとつとして、
実施されるようになった。

端的に言えばクビのことだ。

日本ではバブル後、
不況が急速に襲ってきて、
日常会話でも出てくるようになったわけだ。

サラリーマンにしたら、
踏んだり蹴ったりだ。

そうでなくても、
ストレス多き現場に、
自由の束縛、金銭でのコントロールだけ
ではすまずに、
今度は
いつリストラされるか分からないという、
恐怖心によるコントロールでは、
立つ瀬がないではないか。

経営者は、
不安で脅えるサラリーマンを、
思うように使うことができる。

しかし、
恐怖心を植えつけてコントロールする
のは長続きせず、
その組織も壊れてしまうことは、
いままでの歴史が語っている。

中には、
サラリーマンを
本当に気楽な稼業と思って、
いい加減にやっている者もいる。

そんな輩(やから)は、
リストラとは関係なくクビにすべきだ。

過去にそこまでしていたら、
会社も不況だからといって
慌てる必要はなかった。

ただ、
えてしてサラリーマンの社会は、
実力とは違った力が働くもので、
残る人とリストラされる人が、
実力通りでないことがある。

いや、
何がなんでも残る人は、
それも実力というかもしれない。

それ以前に、
できる人ばかりを身の周りにおくトップは、
非常にまれといってもいい。

執筆日:1998/08/27(木)

編集後記

働き方は大きく変わりましたが、
将来への不安は今も昔も変わりません。

だからこそ、
不安に振り回されるのではなく、
自分なりの準備を積み重ねることが
大切なのだと思います。

改めて、
日々の積み重ねの意味を
考えさせられる一篇でした。

👉第112話はこちら
素振り|毎日の積み重ねが未来をつくる