毎日のように交わす挨拶ですが、
その印象は
意外なほど人の記憶に残るものです。
第106話は、
サラリーマン生活の中で感じた
「挨拶」の大切さについて
綴った一篇です。
何気ない一言だからこそ、
人柄が表れるのかもしれません。
たった一言が人との距離を縮める
朝のウォーキング中に挨拶をされると、
何となくやっかいに感じる、
と前述したが、
やっと慣れてきた。
だんだんと互いが顔なじみになり、
違和感を感じなくなってきているのだろう。
近頃特に感じてしまうのだが、
いまは挨拶のできない人が多い。
それも年齢にあまり関係なく、
というのがおもしろい。
会社の中でも外でもだ。
たしかに会社等は、
元々無縁な人たちの集まり、
と言ってしまえばそっけないが、
その通りである。
そんな中で挨拶を交わす、
交わさないなどというのは、
なんでもないことのように思える。
さにあらず、
かなり重要な事柄なのである。
挨拶の仕方を、
意外と人は見ているものである。
元気のいい挨拶をする人。
しているのかどうか、
はっきりしない挨拶をする人。
挨拶をされても返さない人。
目があっても挨拶をしそびれてしまう人。
様々である。
サラリーマンにとって、
挨拶は第一歩であり、
なかなか極めることが難しいもの
のひとつでもある。
名刺を出して挨拶を交わすのは簡単だが、
その瞬間に相手の気持をぐっ、
とつかむ人もいれば、
何となくすませてしまう人もいる。
欧米人との挨拶は、
握手から始まるのが一般的だ。
手の握り方が、
とても微妙に自分の意志を
相手に伝えることになる。
強くぎゅっと握り締めたり、
両手で握り締めたり、
強く弱くを何回か繰り返したり、
様々であるが、
元気な握手は、
やはり力強く握り締めることだろう。
あまり外国語がうまくなくても、
最初の握手という挨拶で
力強く印象付けておけば、
かなり相手も好意的になってくれる。
挨拶をする、
返すという行為は、
社会生活の第一歩でもあり、
奥の深い行為でもある。
執筆日:1998/08/22(土)
編集後記
挨拶は特別な技術ではありません。
しかし、
自然にできるようになるまでには
意外と時間がかかるものです。
人との信頼関係は、
小さな積み重ねから生まれることを
改めて感じました。
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