名刺はなぜ重要なのか【第48話】

名刺は、
ただの紙ではない。

そこには、
肩書きや立場といった、
その人の「社会的価値」が
詰め込まれている。

だからこそ、
人はそれに左右されてしまうのかもしれない。

サラリーマンを縛る肩書きの正体

私たち日本人のサラリーマンにとって、
絶対不可欠で、
最も大事なものといえば、
名刺かもしれない。

学校を卒業して入社してくる人に、
最初に用意されるもののひとつが名刺だ。

公私共に認められた肩書きの入った名刺は、
サラリーマンで成功しようと思っている人には、
自尊心を満足させてバラ蒔­ける、
唯一の勲章であるかもしれない。

日本人は肩書きに弱い人種で、
名刺を見て、
明らかに態度が変わる人もいるくらいだ。

そうなると、
これを悪用する者が出てくるのは当然だ。

詐欺事件などでは、
偽の肩書きが入った名刺は、
小道具として欠かせないようだ。

昔は、
外国人は名刺などあまり使用しなかったようだが、
今や名刺は国際的な
ビジネス道具のひとつになっている。

隠れたヒット商品といえるかも知れない。

ここ20年くらいはどんな国に行っても、
日本人とビジネスでつきあうつもりの人たちは、
ネームカードと称して、
名刺を持っている。

名刺の使い方には色々あって、
枚挙にいとまがない。

こんなことを書けば、
目くじらを立てる人もいるだろうが、
・メモ用紙代わりに使用
・靴ベラ代わりに使用
 (腰のある紙ならば何回かは使用できる)
・ギターのピック代わりに使用
・本のしおりに使用
・線引き代わりに使用
等々。

また、
営業などに出向いて
間が持てないときなどに、
大いに役立つ。

互いの名刺交換で、
10分や15分程度なら
­他­愛のない話などもできて便利だ。

特に、
名前や名字の珍しい人にとっては、
名刺が非常に役立つ。

初対面同士の間を、
短時間で近いものにする効力もある。

さて、
私がサラリーマン解放を果たした暁には、
名刺に何と書こうか……。 

解放自由人、
誰の誰兵衛とでも記すか。

執筆日:1998/06/25(木)

編集後記

肩書きは、
便利なものでもあり、
同時に人を縛るものでもあります。

それに頼るのか、
それを超えるのか。

その選択が、
生き方の違いを生むのだと思います。

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見た目はどこまで重要か|年齢と外見に振り回される現実