季節は少しずつ移り変わります。
暑さが残る「残暑」も、その一つです。
第136話は、
残暑を人生に重ねながら、
年齢を重ねたからこそ始められる
新しい挑戦について綴った一篇です。
人生の後半をどう生きるかを考える方にも、
静かに響く内容となっています。
人生にも「残暑」の季節がある
今年は台風が、
九月の半ばをすぎても
一桁台しか発生していない。
そのためか
暑さは尾を引いており、
ここ何日か30度以上の残暑が続いている。
暑さ寒さも彼岸までというが、
もう彼岸に入っている。
本当にこれからすごしやすくなるのか、
と思うほど暑い。
毎年
「このところ変な天気ですね」、
といいはじめてから久しい。
エルニーニョがどうだこうだと
報道されてはいるが、
要するに人間が、
自然を破壊してきた
結果が出ているのだろう。
人間は経済的な負債だけでなく、
自然界にも負債を平気で作ってしまった。
さすがに真夏の暑さとは違う残暑は、
夏のようにキリリとはしていない。
べったりと、
しつこくまとわりついてくるようだ。
残暑は秋を迎えるセレモニーなのだろう。
しかし最近は残暑がおさまると、
秋は気配をみせないまま、
駆け足であいそなく過ぎ去ってしまう。
暦の上では、
8月7日ごろから9月初旬あたりを
残暑と言うそうだが、
実際に体感する残暑は、
8月中旬ごろから9月中旬くらいの期間
といえるだろう。
残暑という言葉の響きは、
残という文字が入るために、
何か寂しさを感じさせる。
そして、
次にくる秋を連想させるので、
よけいにもの悲しい。
サラリーマンの季節でいうと、
ちょうど私(48)と同じ年代の人たちが、
秋を迎える前の残暑、
といった位置づけになるのか。
これから秋を迎えさらに冬となり、
春は迎えることなく終わる。
何かとてもわびしいが、
定年まで勤めれば
こんな流れになるのだろう。
これから何度も新しい季節を迎えて、
色とりどりの四季を過ごしたい、
と思うなら
是非とも何かに取り組むべきだ。
今からでも遅くはない。
充実した人生を
自分のために送る気があるならば、
今すぐにでも始めるべきだ。
執筆日:1998/09/21(月)
編集後記
年齢を重ねると、
「もう遅い」
という言葉を耳にすることがあります。
しかし、
本当にそうでしょうか。
新しい一歩を踏み出すのに、
遅すぎるということはありません。
この一篇を読み返しながら、
人生には
何度でも新しい季節を迎えられることを
改めて感じました。
👉第137話はこちら
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