動機の分析(4)【第154話】

夢を追うことと、生活を支えること。

この二つを両立させることは、
決して簡単ではありません。

第154話では、
作家を志す中で向き合った
「収入」と「現実」
について率直に書いています。

全話通して読まれる方はこちら。

動機の分析(1)はこちら

動機の分析(1)【第151話】
このブログエッセイを書くようになった動機を、全4話でまとめています。今回はその(1)。人生を残り時間で考えた転機。

動機の分析(2)はこちら

動機の分析(2)【第152話】
このブログエッセイを書くようになった動機を、全4話でまとめています。今回はその(2)。安易な道ではなく、創作を選んだ決断。

動機の分析(3)はこちら

動機の分析(3)【第153話】
このブログエッセイを書くようになった動機を、全4話でまとめています。今回はその(3)。挑戦する者の現実。

夢を続けるためにも、生活は大切

前述した三つの動機、
年齢、
印税収入、
サラリーマンに対する嫌気、
さらにもうひとつ挙げるなら、
金か。

印税収入という、
金の入ってくるシステムに対して憧れた。

いわば不労所得に近い錯覚を感じたのだ。

実際はそんな生易しいものではないことが、
半年も書いていると自然に分かってくる。

不謹慎に思われるかもしれないが、
金が欲しかった。

私くらいの歳(とし)になると、
公私ともに金のかかる時期だ。

しかし逆に、
サラリーは頭打ちになる。

ややもすると、
下がりかねない。

昨今の不景気から、
ボーナスがカットされたり、
リストラにあったりで
辞めさせられるケースさえある。

リストラで辞めさせられる
というのは、
たしかにサラリーマンを
解放されるわけだが、
私の意図する解放と違う。

辞めさせられるのではなく、
自力で辞める。

それこそが解放を勝ち取ることなのだ。

などといってもいまのご時世、
恰好の良いことばかりが通るわけもない。

そんなときのためにも、
自力で辞めてやる、
と見栄を切れるくらいの実力は
身につけておくべきだ。

まずは対価のある仕事で
生活を安定させなければならない。

現金をいくら
安定して稼げるようになるかで、
辞める時期も決まる。

あと30年あるのだから長い。

その間、
食べるのに不安を抱きながら生きていたら、
良い作品など書けるわけがない。

良い作品を書く、
安定した収入が入る、
の関係は、
ひとつ間違えれば、
収入が不安定、
作品が荒­(すさ)んでくる、
の循環になりかねない。

守銭奴ではないから、
大金持になりたいというのではなく、
サラリーマンである現在の収入が目安になる。

いまの年収の八割が
安定的に入ってくればいい。

しかし作家としてそうなるのは、
とても大変なことと、
いまでは痛感している。

執筆日:1998/10/09(金)

編集後記

『動機の分析』は全4回で構成されています。

第151話から第154話まで
続けてお読みいただくと、
作家を志した背景と
『サラリーマン千日解放』という
タイトルに込めた思いを、
より深くご理解いただけると思います。


このシリーズが、
本ブログ全体をご理解いただくための
一助になれば幸いです。

動機の分析(1)はこちら

動機の分析(1)【第151話】
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👉第155話はこちら
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