起業家【第139話】

「いつかは独立したい」
「自分の力で生きてみたい」。

そんな思いを抱いたことがある人は
少なくないでしょう。

第139話は、
起業への憧れだけではなく、
その裏にある責任や準備の大切さ
について綴った一篇です。

夢を実現するには、準備という土台が必要

少しでもその気がある人には、
起業家という言葉は魅力的な響きであろう。

とてもクリエイティブな感じを受けると同時に、
自由な職業のようにも感じる。

いままで報道されているのは
成功例がほとんどで、
すでに有名人となっている人も多い。

起業家はベンチャービジネスに多いようだが、
文字通り冒険の伴う仕事であれば、
当然リスクもいっぱいあるはずだ。

最近の報道によると、
ベンチャービジネスを
応援指導している起業家グループが、
いまはあまり起業を勧められる状況ではない、
と言っている。

起業家などといえば、
非常に恰好は良いが、
実態は成功している人ばかりではない、
ということだ。

銀行が
古くからの取引先である
中小企業にさえ、
貸ししぶりをしている昨今では、
海のものとも山のものとも分からない
極小ビジネスに金は出さない。

ある程度の年齢に達していれば、
家族に対する責任などもあり、
独立や起業などといっても
簡単にできるものではない。

サラリーマンでいたほうが、
どんなにか安定性もあり、
生活の計画をたてやすいことか。

それでも独立したければ、
山登りのように万全を期して、
準備を整え進んで行かなければならない。

途中で遭難はできないのだ。

万全を期して充分な準備をするには、
それこそ他人と同じように生活していては、
絶対に道は開かれない。

少なくとも計画性をもって、
ひとつひとつ噛みしめるように、
確実に進んで行く必要がある。

夜のつきあいに
現(うつ)つを抜かしているようでは、
絶対に道は開けない。

このことは肝に銘ずるべきだ。

私は現在意識して
夜のつきあいを少なくしている。

同僚の眼にはつきあいづらくなった、
と映っているかもしれないが。

執筆日:1998/09/24(木)

編集後記

起業という言葉は華やかに聞こえますが、
その裏には地道な準備があります。

現在では
副業やフリーランスという選択肢も広がりましたが、
どの道を選ぶとしても、
日々の積み重ねが
将来を支えてくれることに
変わりはありません。

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