会社の中で、
自分のやりたい仕事を選べる。
一見すると理想的に見える制度も、
実際には会社そのものが健全に機能していなければ、
意味を持たない。
社内FA制度を見ていると、
「誰のために働くのか」という
根本的な問題に行き着く気がする。
社内FA(フリーエージェント)制度が映し出した“会社の現実”
テレビ番組でとりあげていた、
社内FA。
野球選手などにあるフリーエージェント制を、
会社内の部署間異動に採用した、
社内公募制度のことだ。
社内で自分の望んだ部署に異動できる。
現在7社に1社が採用しているそうだ。
社内FA制度は、
社内に魅力的な部署がなければ、
有名無実になってしまうだろう。
また、
ワンマン会社でもうまく作用しないだろう。
どこの部署にいても、
最終決定者が
いつも決まった一人の人間であるならば、
部署を変わる意味もない。
つまり、
新しい制度も、
会社自体が組織として、
かなり健全に機能していなくてはならない、
というのが基本的な条件だろう。
いずれにせよ、
サラリーマンは、
いつの時代にも、
会社のためという
根本的な目的で働かざるをえない。
これが現実だろう。
サラリーマンなのだから
あたり前ではないか、
という声がする。
本当にあたり前なのか。
サラリーマンが自分のために仕事をする、
ということはありえないのか。
社内FA制度をよく聞いてみると、
ある程度は、
サラリーマンが少しでも
自分のやりたい仕事に取り組める
という長所はある。
番組に登場していた、
三十過ぎの営業へ異動した男性は、
辛(つら)いけど楽しい
というような意味のことを
言っていた。
サラリーマンもたしかに楽ではない。
制度を利用して、
自分の好きな、
またはやりたい仕事に就こうとしたら、
それなりに辛さもあるのは致し方ないだろう。
ましてや独立すれば、
色々な面で
辛さはサラリーマンの数倍になるだろう。
私は充分に認識している。
それでもサラリーマンを辞めて
物書きになろうとするのは、
自分にとって、
生涯続けられる仕事と
信じているからだろう。
執筆日:1998/07/20(月)
編集後記
働くことは、
生活のためだけではなく、
人生そのものに深く関わっています。
だからこそ、
「自分は何を続けたいのか」を考えることは、
とても大切なのだと思います。
辛さがあっても続けたいもの。
そこに、その人の本当の人生があるのかもしれません。
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夢は本当に現実になるのか|“サラリーマン千日解放”が動き始めた日

