不安【第17話】

経済面、健康面、老後。

これらはサラリーマンでなくとも
将来の不安材料の筆頭と言えるでしょう。

「どうにかなるさ」は昔の話で、
「どうにもならんぜ」が今、
この時なのかも知れません。

経済・健康・老後

サラリーマンにとって、不安は様々ある。

意識の大小はあるだろうが、
今のように不景気な時代、
何よりも経済的な不安だと思う。

昇給はなく、
ボーナスも月々の補充に回ってしまうようでは、
家族が食べて、子供を最高学府に行かせると、
老後の蓄えなどほとんどなくなってしまう。

年金も生活の足しくらいにしかならない。

いつまでたっても
経済的な豊かさは感じられない。

「どうにかなるさ」は昔の話で、
「どうにもならんぜ」が現代だ。

意外と世のサラリーマンたちは、
このことをあまり切実には
意識していないようだ。

老後の不安は、
経済面より健康だと思っている人はかなり多い。

­身体を壊したらおしまいだと思っている。

たしかにそれもある。

しかし健康でも、
金はなく、
職がなく、
家族の援助もなく、
ないものづくしになってしまったら、
身体も壊れてしまう。

経済観念なくして、
老後の快適な生活は保証されない。

子供に対する不安、
親に対する不安、
職業に対する不安、
夫婦関係に対する不安、
等々。

不安を抱えながらも、
日々の生活に追われ、
気がついてみると、
そろそろ定年か、
という時の流れが一般的ではないだろうか。

サラリーマン解放のひとつは、
私のように経済的な意味も含めて、
隷属的な仕事から独立して、
自分の意志で転職するというケース。

もうひとつは、
定年になって
サラリーマンを解放されるという、
ごくオーソドックスなケース。

さらにリストラ、
解雇というケースもある。

予定通りの、
もしくは突然の解放ではなく、
積極的に自分自身の手で
解放運動を実行しないと、
真の解放感は味わえない。

それどころか、
不安だらけになってしまうだろう。

社会生活で不安が生じるのは、
与えられた目標だけで生きている結果
ではないだろうか。

執筆日:1998/05/25(月)

編集後記

28年前に予想していた通りになったのが今。
益々大変な時代に入っています。

特に最近、
不安を加速しているのが国どおしの争い。

もう先のことはあまり考えたくない昨今です。

👉第18話はこちら
タバコ|やめられない理由