自然体【第128話】

「自然体」という言葉はよく使われますが、
本当の意味で自然体を貫くことは
簡単ではありません。

第128話は、
周囲に流されず、
自分自身の流れを見つけて歩むことの
大切さについて綴った一篇です。

今の時代にも通じる、
普遍的なメッセージを感じます。

自分の流れを信じて生きる

人間色々と欲があるもので、
なかなか自然の流れに沿って、
自分をコントロールできるものではない。

特に若い内は、
自然以外の流れに翻弄されがちだ。

いや、
むしろそれが若さという自然の流れ、
なのかもしれない。

サラリーマンにあっても、
自然体という構えはかなり重要である。

奇をてらわず、
驕(おご)らず、
迎合せず、
自分がいま乗っている流れの中で、
流れを妨害する力に対して
うまく躱(かわ)しつつ、
流れの速度、方向を
狂わせることのない竿­(さお)さばきをする。

それができないと、
あらぬ方向に流されてしまう。

人間万事塞翁が馬
(にんげんばんじさいおうがうま:
 何が幸運か不運かなど、
 先のことは誰にも分からない)
と言われるように、
何が幸、不幸をもたらすかは分からない。

とはいっても、
自然体で躱(かわ)すのが一番。

ストレスもほとんど発生しないし、
方向性も大きく変化はしない。

もちろん自然体というのは、
人それぞれの基準が違い、
標準などというものは存在しない。

そういう中で、
自分の流れを­つかむことは
かなり難しいだろう。

長年の経験や実績も必要だろう。

ここで肝心なのは、
流されるのではなく、
自分の流れを作ることだ。

これができれば、
来たるべき独立の日がきても、
何も慌てずに対処し得るであろう。

長い人生である。

50はまだ序の口だ。

これからセカンドステージが始まる。
とはいっても、
体力は歳(とし)相応の状態になっている。

気力ばかりが先走っても良くない。

しっかりと自然体を身につけて、
自分を確立しておく必要がある。

いまさら、
と思っておられる方は非常に優秀な方だ。

しかし意外と自分自身を確立していない、
もしくは確立している
と錯覚している人が多いものだ。

自然体の中で、
いかにこれからの人生をエンジョイでき、
充実感あふれる時をすごせるかは、
ひとえに自分自身の心構えにある。

執筆日:1998/09/13(日)

編集後記

自然体とは、
何もしないことではありません。

自分自身を知り、
自分の歩幅で前へ進むこと
なのだと思います。

周囲と比べるよりも、
自分らしい生き方を積み重ねることの
大切さを改めて感じました。

👉第129話はこちら
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