金曜日【第147話】

金曜日になると、
どこか気持ちが軽くなる。

そんな経験をしたことがある人も多いでしょう。

第147話は、
週末の時間をどう使うかが、
その後の人生を左右する
という視点から綴った一篇です。

週末の過ごし方が、未来を変える

今週は非常に長く感じた。

先週、先々週と
一週間の途中に祭日が入り、
肉体も精神も非常に楽であったためか、
反動でつらく感じた。

もし曜日の中に金曜日がなかったら、
どうだろう。

永久に土曜日がこない。

すなわち日曜日もこなくなり、

休みがなくなることになる。

金曜日は重要なのだ。

この日を乗り越えれば、
明日は休みだ。

二日間徹底して休んで英気を養えば、
また月曜日から何とか仕事に出られる。

今日一日なんとか頑張ろう、と思う。

ちょうどマラソンで一番苦しい時期を越え、
精神的にも肉体的にも楽な領域に入った瞬間が、
一週間レースでは金曜日にあたる。

人間は働くために生きているわけではない。

しかし、
生きるために働いているわけでもない。

楽しく生きるために、
必要最低限働くのが一番理想的だ。

そのために土曜日と日曜日が与えられている。

何をしたら楽しく生きられるか、
この二日間で探し出さなければ意味がない。

金曜日はそのイブだ。

ならばもっと大切に使うべきだろう。

金曜日の晩まで飲み歩いているようでは、
土曜、日曜を有意義にすごせない。

有意義にすごせないと、
定年後のすごし方が分からずに老いるだけだ。

逆に週末だから一週間の垢(あか)を落とすため、
ゆっくりと飲みたい、
という人もいるかもしれないが、
年間では五十日前後になるのを認識すべきだ。

飲んですごす時間も、
自己研鑚(じこけんさん)してすごす時間も、
同じ量でありながら
結果はまったく違ったものになる。

今日の夕刊でも、
相変わらず完全失業率が4.3パーセントと、
高率であることを報じている。

危機感があるなら、
自分でいつでも独立できるよう
準備を入念に行うべきだろう。

執筆日:1998/10/02(金)

編集後記

休日は
疲れを取るためだけの時間ではありません。

新しい知識を得たり、
趣味に打ち込んだり、
自分自身を育てる時間にもできます。

未来を変えるのは、
特別な一日ではなく、
毎週繰り返される週末なのかもしれません。

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