難局【第158話】

人生には、
思いがけない困難が訪れます。

第158話は、
突然のパソコン故障という出来事をきっかけに、
「続けること」の大切さと、
困難を乗り越える覚悟について綴った一篇です。

難局こそ、自分を成長させる機会になる

人生には節目節目で難局があるものだ。

昨日来パソコンは故障している。

現状では、なす術­(すべ)がない。

パソコンのアフターサービスは
良いとはいえない。

技術者を呼べばなんだかんだと
数万円取られてしまう。

私のパソコンは購入してまだ一年未満である。

意地でもそんな料金は払いたくない。

乱暴に使用したわけでもない。

突然故障して
そのうえ法外な料金を取られたら、
たまったものではない。

私はいまの難局を、
ノートに書きこみ乗り切ろうとしている。

今晩は外部の勉強会に出席して、
帰宅したのが十時半すぎだ。

入浴して、
いま、十二時十分前だ。

今日を乗り切れないとまずい、
と強く感じた。

パジャマに着替えてから、
思い直してペンを執っている。

パソコンで書けなくなったこと、
遅い帰宅で「今日は書かなくてもいいや」、
ということのふたつが重なったら、
明日からは
「書かない」ことになってしまいそうで、
眼を覚ましたわけだ。

「書く」癖が自然体になるまでは
­止(や­)めることはできない。

何しろこれから
食い扶持(ぶち)にするのだから、
普通の努力では駄目だ。

いまが私にとって
一番苦しい難局かもしれない。

この局面を打開したとき、
一皮むけるのだろう。

サラリーマンにとっては、
現在の経済情勢が難局といえば難局だ。

じっくり腰をおろしてしまった不景気は、
良くなる兆しはないし、
リストラは激しくなる一方だろう。

そんな中で定年まで何とか乗り切っても、
再就職はままならないだろう。

だからといって、
就職せずに悠々自適の生活をさせてくれるほど、
世の中甘くはない。

年金も生活資金源としては、
あまりあてにならないだろう。

独立しかない。

自分の力で生きていける何かを
確立しなければ、
難局は打開できない。

飲んだくれてる場合ではないのだ。

執筆日:1998/10/13(火)

編集後記

困難に直面すると、
「今日は休もう」
と思ってしまうことがあります。

しかし、
本当に大切なのは、
どんな形でも
歩みを止めないことなのだと思います。

振り返ってみると、
この頃の積み重ねが、
その後の私を支えてくれたように感じます。

👉第159話はこちら
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