有給休暇は誰のためにあるのか【第84話】

有給休暇は法律で認められた権利です。

それにもかかわらず、
私たちは休暇を取ることに
どこか後ろめたさを感じてしまいます。

今回は、
サラリーマン社会に根強く残る
「休むことへの罪悪感」
について考えてみたいと思います。

ずる休みと思い込むサラリーマン心理

今日、
パソコン修理に技術者が来る。

妻では分からないので、
私は休暇をとった。

私くらいの年齢で、
­些­細なことで会社を休むのは、
なんとなくずる休みしている感覚に陥る。

サラリーマン社会では、
公に認められている目的、冠婚葬祭、病気
などの理由がないと休めない、
という錯覚だ。

何のために、
有給休暇はあるのか。

ただ精勤振りを誇張するための有給休暇であれば、
最初から必要ないではないか。

有給休暇は一日も使わずに、
自然消滅するのを美徳
のように思っている人さえいる。

有給休暇をめいっぱい使ったら、
果たして上司は何というだろうか。

入社して何年か経つと、
有給休暇は通常一年で20日間与えられる。

前の年と合わせて、
最大40日になる。

毎月均等に休めば3日以上、
すなわち週に約一日弱、
週休二日の会社であれば、
他の休みも加えると
週休三日休みになってしまう計算だ。

おそらく、
ゆるされる範囲ではないだろう。

では、
40日の内、
30日を夏休みにとったら
どうなるだろうか。

座る場所がなくなるのは、
火を見るよりも明らかだ。

だったら適当に理由をつけて、
思い切って有給休暇を活用したらいい。

少なくても月に一日くらい、
少しストレスがたまってきたから
明日一日休もうとか、
子供とゆっくり一日遊んでやろうとか。

­敢­えてずる休みとして位置づけて、
ストレスからのリフレッシュ
と開き直ればいいではないか。

若い人は、
それほど有給を利用するのに
抵抗はないようだから、
中年以上のサラリーマンにお勧めする。

この際、
「あなた一人がいなくても、
 会社はまったく問題なく回ります」
という言葉の真偽をたしかめる、
いいチャンスでもある。

執筆日:1998/07/31(金)

編集後記

今では働き方改革
という言葉を耳にする機会も増えました。

しかし、
休暇を取ることへの心理的な抵抗は、
今も完全にはなくなっていないように感じます。

有給休暇は特別な理由のため
だけにあるのではなく、
自分自身の人生を整えるため
にも使うものなのだと思います。

👉第85話はこちら
人はなぜ歩くのか|ウォーキングが教えてくれる人生の歩き方