名刺は、
ただの紙ではない。
そこには、
肩書きや立場といった、
その人の「社会的価値」が
詰め込まれている。
だからこそ、
人はそれに左右されてしまうのかもしれない。
サラリーマンを縛る肩書きの正体
私たち日本人のサラリーマンにとって、
絶対不可欠で、
最も大事なものといえば、
名刺かもしれない。
学校を卒業して入社してくる人に、
最初に用意されるもののひとつが名刺だ。
公私共に認められた肩書きの入った名刺は、
サラリーマンで成功しようと思っている人には、
自尊心を満足させてバラ蒔ける、
唯一の勲章であるかもしれない。
日本人は肩書きに弱い人種で、
名刺を見て、
明らかに態度が変わる人もいるくらいだ。
そうなると、
これを悪用する者が出てくるのは当然だ。
詐欺事件などでは、
偽の肩書きが入った名刺は、
小道具として欠かせないようだ。
昔は、
外国人は名刺などあまり使用しなかったようだが、
今や名刺は国際的な
ビジネス道具のひとつになっている。
隠れたヒット商品といえるかも知れない。
ここ20年くらいはどんな国に行っても、
日本人とビジネスでつきあうつもりの人たちは、
ネームカードと称して、
名刺を持っている。
名刺の使い方には色々あって、
枚挙にいとまがない。
こんなことを書けば、
目くじらを立てる人もいるだろうが、
・メモ用紙代わりに使用
・靴ベラ代わりに使用
(腰のある紙ならば何回かは使用できる)
・ギターのピック代わりに使用
・本のしおりに使用
・線引き代わりに使用
等々。
また、
営業などに出向いて
間が持てないときなどに、
大いに役立つ。
互いの名刺交換で、
10分や15分程度なら
他愛のない話などもできて便利だ。
特に、
名前や名字の珍しい人にとっては、
名刺が非常に役立つ。
初対面同士の間を、
短時間で近いものにする効力もある。
さて、
私がサラリーマン解放を果たした暁には、
名刺に何と書こうか……。
解放自由人、
誰の誰兵衛とでも記すか。
執筆日:1998/06/25(木)
編集後記
肩書きは、
便利なものでもあり、
同時に人を縛るものでもあります。
それに頼るのか、
それを超えるのか。
その選択が、
生き方の違いを生むのだと思います。
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見た目はどこまで重要か|年齢と外見に振り回される現実

