知ったかぶり【第183話】

「知ったかぶり」は、
誰にでも身に覚えのあるテーマかもしれません。


1998年の私は、
自分自身の失敗を振り返りながら、
知識をひけらかすことの怖さについて考えています。

知ったかぶりをしてしまう理由

私はおっちょこちょいで、
はやとちり、
さらに知ったかぶりをすることがある。

自分では極力気をつけているつもりだ。

にも拘­わらず、
人間が軽くできているのか、
同じ過ちを二度、三度と犯してしまう。

知ったかぶりをすると、
後で大変な苦労に見舞われる。

その知識を一時的にも、
詰め込まなければならなくなるからだ。

追いついてゆけるうちはいいが、
追いつけなくなってくると、
化けの皮が剥がれてしまう。

妻には、
すでに化けの皮は剥がれている。

特に書き物をしていると、
知ったかぶりは禁物だと痛感する。

あとに残ってしまうので、
訂正のしようがなくなってしまうからだ。

なぜ知ったかぶりをしてしまうのか、
考えたことがある。

要するに、
基礎ができていないのだ。

聞きかじりだったり、
うわべだけの見聞だったり、
場の流れで自分が思いついたことを口走ったり、
してしまう。

やはり、
私は浅薄な人間なのだ。

知ったかぶりを予防するには、
自分ではっきりと確認したもの以外は口にしない、
という原則を守ることだろう。

原因について私なりの心あたりはある。

私が経験した様々なアルバイトの中に、
百科事典の訪問販売があった。

所帯を持ってからも、
家電商品の訪問販売で食べていた時期があった。

セールストークのひとつである応酬話法を、
私は知ったかぶりをすることで、
身につけてしまったのかもしれない。

良くいえば、
広く浅く万遍なく物事を知っているといえ……、
ない…かぁ。

調子者の悪い癖を直すには、
新聞は見出しだけで理解したような顔はせず、
本も終わりの解説だけを読んで、
分かったような気持ちにならないよう注意しよう。

書くことは、責任ある仕事なのだから。

執筆日:1998/11/07(土)

編集後記

1998年の私は、
知ったかぶりをしてしまう自分の弱さを、
かなり正直に書いています。

2026年になった今でも、
知らないことを
知ったふりをしない姿勢は
大切だと感じます。

書くことを続けているからこそ、
改めて肝に銘じたいテーマです。

👉次回記事「第184話」はこちら
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