寒くなると、
暖房器具は暮らしに欠かせない存在になります。
1998年の私は、
暖房器具を買うかどうか迷いながら、
便利で贅沢な暮らしが
私たちの価値観を変えていくことについて考えています。
暖房器具から考える暮らしの変化
今年も変な天候で、
十一月初旬まで、
一時は夏日になるほど気温の上昇する日があった。
しかし、
最近にわかに寒くなってきた。
この時期としては、
例年通りなのだろう。
いままで暑すぎたので、
ひときわ寒さが押し寄せてきたように感じるのか。
私たち夫婦の書斎兼寝室である、
二階の部屋には、
長男誕生のときに購入したクーラーだけで
暖房器具がない。
こうして
デスクトップパソコンを使って書いているので、
こたつというわけにもいかない。
妻もワープロを使うので、
机に向かっている。
昨年、
リビングのエアコンが壊れ、
買い替えた。
その際、
消費電力など考えずに、
力の強いエアコンを購入してしまった。
二階のエアコンと同時に暖房で使用したら、
他の電気製品が使えなくなってしまった。
さらにエアコンを増やすことは無理なので、
灯油のファンヒーターを購入しようと思っている。
灯油は使い勝手が悪いし、
何しろ火災の危険があるから使わないほうがいい、
わが家ではすべて電気だよ。
といって、
一人暮らしの母には、
エアコンを勧めているのだが。
わが家で灯油のファンヒーターを、
初めて購入したのは、
約二十年前で、
出始めのころだった。
開発当初の製品で、
色々問題点もあり、
ボディが大きくて危険性もあった。
今はかなりコンパクトになり、
性能も大分良くなっているようだ。
午後にでも、
電器店に行ってみようと思うが、
いままでなしですごしてきたのだから、
なくてもすむのではないか、
という気持ちとで、
まだ買うのを決めかねている。
天候は毎年少しずつ
おかしくなっているようだが、
贅沢(ぜいたく)な暮らしは、
ひとの価値観を急速に変化させている。
自然が変化してゆく以上に速く、
私たちが気がつかないうちに。
執筆日:1998/11/08(日)
編集後記
暖房器具を買うかどうかという身近な話から、
暮らしそのものについて考えていた
1998年の自分がいます。
2026年の今では、
暖房も冷房も当たり前になりました。
だからこそ、
便利さと引き換えに
私たちの価値観がどう変わってきたのかを
考えさせられます。
👉次回記事「第185話」はこちら
刺激|刺激のない仕事から抜け出したい


