一見、図太く見える人が、
実は愚かであることもある。
そして、
ひ弱に見える人の中にこそ、
本当の強さがあるのかもしれない。
サラリーマンという枠の中で、
その違いはどこに現れるのだろうか。
サラリーマンに必要な本当の強さ
今日、テレビニュースで
最近の自殺者数について報道していた。
ある期間で、
女性の約八千人に対し、
男性は約一万六千人。
実に男性は女性の二倍である。
驚いた私は、つい声をあげてしまった。
「やっぱり女性は、男性より図太いなあ」
妻は、すかさず返してきた。
「男が愚かなのよ」、と。
この「図太さ」と「愚かさ」は、
サラリーマンを示す典型的な言葉のような気がする。
「あいつは、少々のことでは会社を辞めたりしないよ。
図太いもの」
神経の太い人を意味し、
サラリーマンのような単調で耐え難い生活にも、
ほどよく慣れて長続きする。
「図太さ」は鈍さでもあるが、
良い意味でも悪い意味でも使われる。
「あいつ、また短気おこして部長と喧嘩だ。
今度は辞表を出したってよ、愚かだなあ」
これは、圧倒的に悪い意味だ。
愚か者は、短気で損気だ。
愚か者にサラリーマンなどという職業は、
性に合っていないのかもしれない。
「愚かさ」は鈍さも鋭さも持ちあわせず、
どちらかというと、カーッとなり、
感情の赴くままに行動を起こす。
そんなサラリーマンの男性たちを
コントロールできる女性は、
やはり、図太いのだ。
愚か者の亭主たちは、
生き恥をさらせるような図太さなど、
とうの昔になくしてしまったようだ。
それと引き換えに、
単純バカが多くなりすぎた。
ガキっぽく、女性的思考。
様々な世の中の出来事をみれば分かる。
憂国でもあるまいが、
ほんとうに日本は大丈夫なのか、
などと思ってしまう。
私自身いま一度反省し、
ひ弱な精神を鍛え直さないと
解放もあり得ないだろう、
と身を引き締めた。
執筆日:1998/06/12(金)
編集後記
図太さと愚かさは、
紙一重なのかもしれません。
耐えることと、考えないこと。
その違いに気づけるかどうかが、
これからの生き方を分けるのだと思います。
👉第36話はこちら
タクシー運転手の収入の現実|景気に左右される働き方とは

