ルール【第29話】

もう28年前から始まっていたんです。

ルールなき社会が。

自分だけの身勝手な行為を
当り前のようにしておくる日常生活。

その世界的な傾きが今の情勢なのかも知れません。

なき社会の始まりか?

ものには、ルールというものがある。

最近、
私が自転車に乗って車道を走っている
(道路交通法上左側通行)と、
真正面から自転車に乗った輩(やから)が
やってくるのによく出くわす。

初めは夢かと思った。

老若男女を問わず、
車道を右側通行してくるのだ。

私が真っ直ぐに進めば、
衝突してしまうのもお構いなしだ。

平気な顔をして迫ってくる。

ぶつかる寸前で、
私が歩道に入ったり、
横にそれたりするのだ。

自転車から飛び降りてしまうこともある。

腹がたつだけではすまない、
大きな事故につながる恐れがある。

どうなってしまってるのか!

似たようなことは、
生活の様々な場面で見られる。

リュックサック。

いつからかリュックサックが流行し、
ファッション化して、
猫も杓子(しゃくし)も背負うようになった。

山へ行くわけでもないのに、
あんな物背負ってどうするつもりだ。

まだ、それは分かる。

許せないのは満員電車で、
リュックサックを背負ったまま、
知らん顔している人がいることだ。

誰がどうみても迷惑になっているのは明白だ。

また当人がそれを分かってやっているのは、
­滑稽­(こっけい)ですらある。

また雨の日、
満員電車で、
濡れた傘を平気で他­人(ひと)に
押しつけている人もいる。

自分にはなるべくつかないよう配慮し、
­他人­に擦(こす)りつけている。

私は、
スーパーなどで店頭に置いてある、
簡易の傘袋を何枚かもらっておく。

電車に乗るときは、
それに入れて迷惑をかけないよう注意している。

そこまでやれとは言わないが、
他­人に押しつけるな!

自転車は、
ルール通りに左側通行をしていれば何の問題もないし、
リュックサックは電車に乗るときは背中から下ろし、
網棚に上げるか、
胸に抱きかかえるか、
すれば良い。

他人に迷惑をかけないことがルールの基本だ。

執筆日:1998/06/06(土)

編集後記

現在、

世界では様々な争いが起こっている。

それらのどれをとってみても
ルールを断ち切った
自己主張の権化なのではあるまいか。

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