光陰矢のごとし【第27話】

時の流れの感じ方は
年齢によって違うと思います。

また、人によっても
性格によっても違うと思います。

しかしながら、
いくつであっても、
どんな人であっても 、
全く同じ長さで流れているんです。

時の長さは変わりなし

光陰矢のごとし、
というが本当にそうだ。

この歳(48)になると、
例えば5年先はずいぶん先のように感じる。

逆に5年前を思いだすと、
今の自分とほとんど変わっていないような気がする。

先のことは長いように感じても、
過去を顧みると、
何の変哲もなく過ぎ去っていることが多い。

何もせず、
何の進歩もなく、
ただ過ぎてしまっているのだ。

だから、今日、今、
ここで一念発起して、
何かを5年間コツコツとやり続けてみたら、
人生変わるかもしれない。

サラリーマンを解放され、
脱出できるかもしれない。

それよりも何よりも、
本当の人生をエンジョイできるかもしれない。

自分のライフワークに、
巡り会えるかもしれない。

何事にも王道はない。

­弛(たゆ)まぬ努力を、
どこまで続けられるかが問題だろう。

何もせずにいれば、
そのまま時は過ぎてしまう。

何かを計画してやってみる。

けれども成功するかしないかは別にして、
とは決して思わず、
やる以上は成功させる気概で。

これは、
私から同年代へのメッセージだ。

私は現在、
昼間はサラリーマン、
夜に小説やエッセイを執筆している。

さらに書くための読書、
書き方の勉強もしている。

いままでは、
趣味の世界でやりたいことがたくさんあるだけで、
何ひとつまとまってはいなかった。

「物書きになる」という突然のような、
ごく自然に昔から決まっていたような意識が、
やっと表に現れたような気分で臨んでいる。

気分は悪くない。

ただ最近夜おそくまで書いているので、
昼間に影響がでないとも限らない。

明日に備えて今日は早く寝る。

こんな日々の、
塵(ちり)のような積み重ねが、
いつか報われる日を迎えるのであろう。

忘れてならないのは、
一­時(いっとき)は、
一時以上でも以下でもない、

という事実だろう。

執筆日:1998/06/04(木)

編集後記

アッと言う間に時が経ちました。

28年前の様々な出来事が
昨日の事のようでもあり、
大昔の事のようでもあります。

これは
その人に与える時間の長短が
ひとつひとつの出来事によって
違っているからなのでしょう。

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