子供【第23話】

子供に対する親の責任は
夫婦間との絡みで
ややこしくなることがあります。

成長の早さと親の責任

「子はかすがい」というが、
現代の夫婦間では死語に近いだろう。

子供のために
離婚を我慢しようなどという、
夫婦は少ないようだ。

今や自分の稼ぎを楯­に、
いつでも別れられるのよ、
とでも言いたげに、
わがもの顔で夫を尻の下で潰している。

かたや
慰謝料などいくらでも払ってやる!
と自分の不満解消に走る夫。

子供の悲しみをそっちのけにした
身勝手な夫婦喧嘩。

まさしく
子供よりも自分のことだけだ。

昔のように、
子供の犠牲になれというような、
陰湿な要求をするつもりはない。

かすがいとまではいかなくても、
せめて自分たちの間を取り持つ
かけがえのない存在、
ということを
今一度認識してもいいのではないか。

しかし子供の成長は驚くほど早く、
あっという間に遠くへ行ってしまう。

親の記憶は、
小さいころに抱きしめ、­
頬ずりしたころからそれほど経過していないが、
子供は成長とともに、
猛スピードで親を疎ましく感じ始める。

ここに大きな距離感のズレがあり、
様々な形でトラブルの原因になったりする。

私は、
子供に対する責任は学校を出るまで、
と考えている。

高校卒業で社会に出ていくというのなら、
そこまで。

大学まで進むのなら、
大学卒業まで。

中学卒業で、
世の中に出たいといえば、
それもそこまで。

世の中に出たら、
自分ですべての責任を負わなければならない。

法律的な年齢よりも、
そこで親子間のけじめをつけるべきだ。

今の私は、
まだ子供に責任がある。

息子も娘も、
学業を終えるまで
かなり時間がかかりそうなのだ。

執筆日:1998/05/31(日)

編集後記

結局、親子の関係は
いつまで経っても消えないし変わりません。

無意識のうちにも
今も子供に対する責任は感じています。

👉第24話はこちら
宗教|サラリーマン教