遅刻はなぜ信用を失うのか【第88話】

遅刻は単なる時間の問題ではありません。

その人の
信用や仕事への姿勢まで
評価されてしまうことがあります。

今回は、
サラリーマン社会における
「遅刻」の意味について考えます。

時間を守ることの意味

私たち世代(48)には、
遅刻に対する良いイメージはない。

今の若いサラリーマンでも、
あまり良いイメージは持っていないと思う。

ただし理由がはっきりしていれば、
正々堂々と誰にもはばかるものではない、
という感覚なのだろう。

週に何度も、
電車の遅延証明を持って来る人がいる
ようなこともある。

まだ勤務先での遅刻の影響は、
それほどでもないが、
対外的な約束に対する遅刻の影響は、
かなり大きい。

例えば営業マンが、
得意先に対して遅刻などしようものなら、
取引以前の問題として、
得意先から信用をなくしてしまう。

相手から担当を代えろ、
とまでいわせる結果にもなりかねない。

つねに遅刻する人は、
行為の性質上、
人間性を疑われてしまう。

つまりあてにできない人、
だらしのない人、
いい加減な人、
そんな人に大事な仕事は頼めない。
となってしまう。

大事な仕事を頼まれないような人の評価は、
良いわけがない。

どんなに仕事ができても遅刻の常習者は、
査定などでも予想以上の
マイナス評価を受けることになる。

重役出勤という言葉がある。

重役になったら出勤時間は遅刻のレベルで良い、
ということなのだろうか。

いやいや、
実際は、
重役にまでなるサラリーマンは、
逆に時間魔が多い。

自分の一秒がいくらかを知っている。

もちろん重役になっても、
相変わらず時間にルーズな人もいるが、
そんな人は自然淘汰­(しぜんとうた)されてゆく。

独立して、
ひとりになったら、
より以上に遅刻はできなくなるだろう。

それが直接自分の生活を
脅かすことにもなりかねないからだ。

特に原稿は、
どんなことをしても締め切りまでに
書き上げなければならないだろう。

毎日の生活をきちんと律していなければ、
時間すら守れないことになる恐れがある。

執筆日:1998/08/04(火)

編集後記

時間は誰にとっても平等です。

だからこそ、
時間を守ることは
相手への敬意でもあります。

忙しい毎日の中でも、
その意識だけは忘れたくないものです。

👉第89話はこちら
上司とは何のために存在するのか|サラリーマンと上下関係の現実