英会話はなぜ続かないのか【第38話】

英会話は、
ビジネスマンにとって必要だと
長い間言われ続けてきた。

しかし実際に、
それを継続し、
身につけられている人は
どれほどいるのだろうか。

努力が報われるとは限らない現実が、
そこにはある。

努力が報われない現実と時間の使い方

しゃべれる英語はビジネスマンにとって必須である、
といわれてから久しい。

その間、全国に英会話学校が、
雨後のタケノコのごとくでき、
上場した企業まであるくらいだ。

しかしその商法は、
日本人特有の熱しやすく冷めやすい性格というか、
国民感情を巧みに利用したやり方で伸びてきた。

初めはやる気になって数十万円をポンと出す。

だが、実際に長く続ける人は、
それほどいない。

出した金は戻ってこない。

こんな図式で、

きちんと続けてやっていれば
無駄にはならないはずですよ、
といわんばかりの英会話学校が少なくない。

私の会社は教育にはすこぶる熱心で、
毎週教師がわざわざ来て、
社内で英会話教室を開いている。

半年間、一回2時間、
全20回のコースで、
出席率75パーセント以上ならば一万円。

以下なら出席率ゼロパーセントでも二万円
負担すれば良いことになっている。

破格の値段ではある。

私も他部署の部長に誘われ、
いままで出席していたが、
次回からのレッスンは出ないことに決めた。

理由のひとつは、
英会話教室の時間さえも、
物書きの土台作りに割きたかったからだ。

もうひとつの理由は、
夕方6時から8時までの2時間、
ネイティブスピーカーと会話をするのは
非常に疲れる。

よほど好きか、
仕事で必要ならば別だが、
それほどではないと判断した。

弛­(たゆ)まぬ努力を積み重ねないと
結果が見えないものとして、
英会話などは最も典型的なものであろう。

普通のサラリーマンが片手間にやって、
千日でペラペラになれるような代物ではない。

人間、常に勉強である。
と、しみじみ思う。

私が物書きになったら終わりではなく、
そこから始まるのだから。

執筆日:1998/06/15(月)

編集後記

努力すれば必ず報われる、
という言葉があります。

しかし現実には、
時間や優先順位の中で、
すべてを続けることはできません。

何を選び、何を捨てるのか。


それもまた、
生き方の一つなのだと思います。

👉第39話はこちら
ノミニケーションは本当に必要か|サラリーマンの人間関係の本質