猛暑の中で働くことに、
私たちは慣れ過ぎているのかもしれない。
本来、
暑い時期には休むという考え方もある。
それでも休めないのは、
働き方そのものに問題があるからではないだろうか。
日本人の働き方と猛暑の問題
関東地方では40度前後の暑さが、
うだるような空気を数日間とどめている。
猛暑が続き、
亡くなった人もいるくらいだ。
学者はエルニーニョ現象とか言っているが、
要は自然も年々おかしくなってきているのだろう。
夏は好きだし暑いのも厭(いや)ではないが、
暑い日に働くのは厭だ。
暑い時は休息するに限る。
日本ほど暑くはないはずのヨーロッパ諸国は、
一ヶ月近くの夏休みを法律でとらせている。
日本も少しは良くなってきたが、
一週間からせいぜい二週間。
豊かさを感じるには少々無理がある。
もし二週間の休みが取れたとしても、
至る所でラッシュになり、
物もサービスもべらぼうに高くなる。
逆に、
休息にならないほどストレスがたまる
こともあるくらいだ。
普通のサラリーマン四人家族で、
一週間避暑地で過ごしたら、
ボーナスが吹っ飛んでしまうだろう。
残された夏の暑い日を、
惨めに過ごさなければならなくなってしまう。
休息を支えるべきはずのインフラも、
おそろしく粗末なのである。
かといって、
皆と違う日に長期で休んだりすれば、
会社の椅子などなくなってしまうかもしれない。
そこで所帯持ちのサラリーマンは、
定年退職後、
初めて悠々と、
避暑地に長く逗(とうりゅう)留できるはずだった。
これからのご時世、
年金もあてにならないのであれば、
それすら叶わないことになる可能性の方が大きい。
私はサラリーマンを解放されたら、
夏は義務教育の学生と同じだけ、
休もうと思っている。
しかし、
雇われの身では絶対にできることではない。
定年までに実現しないのであれば、
自分で勝ち獲るしかないだろう。
サラリーマン千日解放!
執筆日:1998/07/06(月)
編集後記
休むことは、
怠けることではありません。
本当に豊かな社会とは、
必要なときに
しっかり休める社会なのだと思います。
働き続けることだけが、
正しさではないのかもしれません。
👉第60話はこちら
人生に何を残せるのか|七夕の夜に考えたサラリーマンの現実

