朝礼は本当に必要か【第52話】

朝礼は、
本当に意味があるのだろうか。

多くの職場で行われているが、
その目的や価値は
人によって大きく異なる。

形式として続けられているだけなのか、
それとも必要な場なのか。

改めて考えてみたい。

サラリーマンの形式と本音のズレ

職場の人たちは、
朝礼、昼礼、夕礼等、
様々な形で
一同に会する機会がある。

そこで職場長の話を聞いたり、
連絡事項が伝えられたりする。

私の職場では、
月曜日の朝にフロアー朝礼をする。

本日が私の番だった。

もちまわりだ。

私は朝礼で、
話をするのがあまり好きではない。

事前に用意しなくてはならない煩わしさで、
休みの土曜日・日曜日がくつろげないからだ。

それでも二、三の事柄を選んで話した。

ひとつは、
現在の購買という仕事柄、
出張中発見した、
駅売りゆで卵の、
コストパフォーマンスについての感想。

いまやここまで
コストを考える時代になったという話。

もうひとつは、
自社製品にもう少し愛着を持とう、
と皆に訴えた。

最後に、
会社の決算月に合わせ、
自分自身も棚卸しをしよう、
と約5分間話した。

明後日に会社全体の朝礼がある。

社長が堅い話をするので、
予定していた環境ホルモンに代えて、
­敢えて身近な話にした。

私たちのフロアーには、
社長室があるので、
社長も朝礼に出席する。

早速社長が私の席まできて、
「君も課長ならもう少し、
 課長らしい朝礼をしなさい。
 勉強しなければだめだ」
と叱責(しっせき)されてしまった。

やはり、
もっと堅い話の方が良かったか。

ただ、
職場には新入社員から社長までいるので、
毎回社長の望むような堅苦しい話では、
とも思う。

様々な話があってこそ、
もちまわり朝礼の良さだと思う。

極端には、
仕事と脈絡がなくてもいいではないか、
とも思う。

それと、
自分はレベルを落としたつもりは
まったくなかったのだが。

しかし、
いずれにしても気さくな会社だ。

普通、
社長みずから一介の課長に対し、
細かい注意はしてくれない。

感謝すべきだろう。

執筆日:1998/06/29(月)

編集後記

組織の中では、
形式と実質が乖離することがあります。

大切なのは、
何のために行うのかを
見失わないことです。

目的を考えることが、
働き方を見直すきっかけになるのだと思います。

👉第53話はこちら
ボーナスは本当に得なのか|サラリーマンの報酬の仕組みを考える