早起きは三文の得は本当か【第51話】

「早起きは三文の得」

誰もが一度は聞いたことのある言葉だ。

しかし、
本当にそうなのだろうか。

時間の使い方次第で、
その価値は大きく変わるのかもしれない。

サラリーマンの現実で考える

早起きは三文の得。

ことわざなのか、
格言なのか、
金言なのかは知らない。

すべてを含んでいるともいえる。

昔から言われてきたが、
ほんとうに誰もが認めるたとえなのだろうか。

サラリーマンの早起きとは。

客先の都合、
製造の都合、
仕事量の都合であったりする。

要するにサラリーマンは、
仕事の都合で左右されることが多い。

では、
日常生活の中で早起きをすると、
本当に三文の得かどうか。

ただ早く起きるだけでは
三文の得にはならないだろう。

その時間を何にあてるか、
ということになる。

連日連夜おそくまで残業し、
さらに休日も朝早くから起きていたら、
­身体がまいってしまう。

普段仕事で早起きを要求されており、
休日など、
とても早起きする気にはなれない。

というのが一般的であり、
標準的なケースと考えていいのではないか。

最近は不景気のため、
残業も夜のつきあいも、
以前よりは少なくなっている。

床に就くのが早くなり、
結果的に朝早くから目が覚めてしまう。

そしていま、
私は原稿を書いている。

早起きも、
過ごし方ひとつで三文の得にもなる良い例だ。

早起きをしたら、
外にでも出てみる。

朝の空気が、
通勤時間のそれとは違っている。

鳥たちには朝の営みがあり、
元気よく騒々しいくらいに鳴いている。

これで鋭気を養うことができ、
活力になるのなら、
それこそ値千金の得である。

しかし、
ただボーッとしているのなら、
早起きはしない方がいい。

逆に平日の疲れを癒(いや)すため、
休みの日は寝だめでもした方がいいだろう。

私など、
早起きした休日は、
午後からぐっすり昼寝をするので、
差し引き一文くらいの損になっているだろうか。

執筆日:1998/06/28(日)

編集後記

時間は、
誰にとっても平等に与えられています。

その使い方によって、
価値にも、無駄にもなる。

早起きそのものではなく、
どう過ごすかが重要なのだと思います。

👉第52話はこちら
朝礼は本当に必要か|サラリーマンの形式と本音のズレ