決心【第20話】

タバコをやめられた。

この出来事は私の大きな決心である
「物書きになる」ことに付随した
小さな決心でした。

以前書かせていただいたように
「吸いたくなったら、又吸えばいいや」
という気持ちが功を奏したと言えます。

タバコをやめられた

一昨日から私はタバコをやめている。

ひとつの決心である。

タバコというタイトルで書いたように、
医者から言われたことが引き金になった。

しかし、
根本は千日解放のためだ。

これからは、­
身­体の管理がいままで以上に重要さを帯びてくる。

自分で身をもってやっていかなければ、
千日解放も成就できないであろう。

物書きになるための、
短いような長いような道程を、
大きな決心と小さな決心の綾で、
織り成していかないとならないのだろう、
と考えたからだ。

大きな決心には犠牲が必ずある。

今回、
私の大きな決心は「物書きになる」ことだ。

当然いくつかの犠牲が生まれた。

サラリーマンとしてのつきあいを最低限にする、
みたいテレビもみない、
そしてタバコもやめた。

これらのことは、
考えてみればすべてどうでもよいことであった。

犠牲といえるほどではない。

しかし大きな決心の犠牲になるものは、
そのつど小さな決心なくしてはできない。

サラリーマンにとって最大の決心は、
自分の意思でサラリーマンを辞めること、
以外にあろうか。

辞めることによって、
その肩書がなくなるわけだから、
これほど大きな決心はない。

人間が、人間をやめる
くらい大きな決心かもしれない。

いまのサラリーマンにとって、
それほど劇的な出来事なのだろうと思う。

人生はたった一度だ。

それ以上でもそれ以下でもないのだから、
やりたい放題はできないにしても、
せめて自分のやりたいことに没頭できる、
充実した時間を積極的に求めたい。

そのためには、常に、
心身共に、
きちっと管理しておかなくてはならない。

あと20年であれ30年であれ、
私たちのために生きてゆきたい。

妻とともに。

執筆日:1998/05/28(木)

編集後記

あと数年で私たち夫婦は金婚式を迎えます。

長い間、
お互いに支え合ってきた夫婦です。

この先もずっと二人のために生きてゆきたい。

そのきもちは生涯変わりません。

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