「常識」と言われることでも、
場所や文化が変われば
全く違う考え方になることがあります。
第119話は、
日本と海外の価値観を比較しながら、
自分自身の考えを持つことの大切さ
について綴った一篇です。
今の時代だからこそ、
改めて考えたいテーマではないでしょうか。
常識は環境によって変わる
常識とは結構くせもので、
ある社会での常識が、
他の社会では非常識になる、
ということがある。
身近な例では、
日本のサラリーマンの単身赴任などは、
ヨーロッパのビジネスマンからみると、
常識的にはおかしい、
という。
なぜなら、
ファミリーはどうするの、
家族は一緒に暮らして初めて家族で、
離れて暮らしたら家族ではないという。
日本のサラリーマンは、
会社に転勤はいやですとはいえないから、
単身赴任になるケースが多く、
年代によっては、
常識にさえなっている。
家族と一緒に行ければ一番良いのだろうが、
子供の教育問題等で、
いまの場所から動けなかったりする。
中学、高校在学中の子供を持つ年代は、
単身赴任が強制的な常識になってしまっている。
恥というのも、
常識と似たメカニズムがある。
つまり、
ある社会での恥が、
他の社会では意にも介さない出来事だったりする。
身近な例では、
日本のサラリーマンは、
自分が分からないことは
あまり他人に尋ねない。
恥をかきたくない、
という意識だ。
欧米のビジネスマンは逆だ。
自分がわからなければ、
どんな些細なことでも質問してくる。
それが人の話を聞く真摯な態度だ、
とまで思っているようだ。
常識と恥は、
生まれながらにして持っているセンス
で判断される場合もあるが、
明らかに絶対多数の原理がはたらいている。
本当にそれでいいのかな、
と思うようなことも、
多勢に無勢で押し切られてしまう観がある。
常識も恥も、
自分をとりまく環境によって
ずいぶん違う。
ただ、
自分を見失わないようにするため、
常に自分の意見を、
あらゆる点から考えて
しっかりしたものにしておく必要がある。
ある程度の柔軟性を持たせて。
執筆日:1998/09/04(金)
編集後記
常識も恥も、
時代や環境によって
少しずつ変わっていきます。
だからこそ、
周囲に流されるだけではなく、
自分自身の考えを持ち続けることが
大切なのだと思います。
柔軟さと、
自分らしさ。
その両方を忘れずにいたいものです。
👉第120話はこちら
負けず嫌いと頑固は違う|心は柔らかくありたい

