花を見て、
心が動く人がいる。
一方で、
まったく興味を持てない人もいる。
その違いは、
感性なのか、
それとも心の余裕なのだろうか。
余裕と感性の関係を考える
今、女子高校生の間で、
ハイビスカスの花が流行している。
ハイビスカスは南国の花らしく、
輪郭がクッキリしている。
縁取りのしやすい形で、
彼女たちはカバンに書いたりして楽しんでいる。
真っ白なハイビスカスは、
いかにも清楚/(せいそ)な感じがする。
ハイビスカスは、
ハワイの州花で、
別名ブッソウゲともいうそうだ。
観賞用の園芸品種で、
約200種類もあるという。
さすがに熱帯地方の花だけあって、
日焼けした小麦色の肌に良く映える。
しかし、ガングロと呼ばれる女子高生が、
メッシュの髪にハイビスカスを一輪刺している姿は、
場違いな感じにしか見えない。
サラリーマンにとって、
花との縁はどれほどあるだろう。
私は名前と実物が一致しないほど、
花に対する知識はない。
年に2回、3月と8月、
結婚記念日と、
かみさんの誕生日に花を買う程度だ。
そのとき以外は、
家の中にほとんど花はない。
小年時代、
私は学校から帰ると、
毎日すっ飛んで近くの山へ遊びに行った。
当時、私は春が待ち遠しかった。
開花した菜の花で、
広い畑一面が覆われるからだ。
中に入ると、
黄色い雲に乗っているような錯覚に陥り、
その芳香にめまいを覚えた。
しかしこの歳(48)になっても、
まだ花を愛でる風流さは持ちあわせていない。
そういう行為は、
余裕が出てくるとできるのか、
それとも性格なのか。
もし、性格であれば、
たぶん私は一生花を愛でるようなことは
ないかもしれない。
なれないタイトルを掲げるものではない、
とつくづく反省している。
書くのに、
いつもの三倍以上も時間がかかってしまったからだ。
やはり、
私に花は似あわないのか。
私はまさに花より団子であるから。
執筆日:1998/07/02(木)
編集後記
人には、
それぞれ心が向くものがあります。
花に癒やされる人もいれば、
実利を求める人もいる。
どちらが正しいということではなく、
自分らしさを知ることが大切なのだと思います。
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