家族をもっているサラリーマンは
自己解放などと言っても、
家族とともに歩む道になります。
家事の手伝いをしながら自己解放に向かう。
特に、
小さいお子さんをお持ちの方は
育児の手助けは必須です。
育児は力仕事
先日、台湾へ
他部署の部長(50を過ぎた年上の方)と出張した。
そこで、
家事や育児の“役割”について
考えさせられる出来事があった。
最近結婚したという
取引先の営業部長(30代前半)と
夕食を共にした席での事。
話は、
二人の馴れ初めから
家事仕事へと展開した。
日本人である私ども二人は、
家事の手伝いはしないし、
料理などほとんどしないと言った。
話題になった料理とは、
男が金に糸目をつけず、
力まかせに腕を振るうようなものではない。
日に三度食べる食事の支度である。
取引先の営業部長さんいわく。
「台湾の若い夫婦は、ほとんど共働きで、
ややもすると外食になるんです。
私の新婚家庭では、
おさんどんのほとんどを
私がやっています」、と。
「いやにならないかい」と聞くと、
慣れていますからと、
くったくのない笑顔を見せた。
ああ、
結婚してまだ半年も経っていないのに、
おさんどんに慣れてしまうとは、
と思っていると、
どうもそうではないらしい。
台湾では、
世代的に彼の両親たちあたりから
共働きが増え、
彼も小さいころから、
妹や弟の食事の面倒をみてきたという。
それで、
そんなことは慣れてしまったらしい。
日本でも逆転している例、
すなわち妻が稼ぎ、
夫は家事担当、
という話をたまに聞く。
しかし共働きで、
夫の方が
妻よりおさんどんを多くやっている話は、
私の周辺では聞かない。
私もたまに料理の真似事をして、
休日に晩御飯などつくるが、
具の準備、あと片づけは
すべて妻任せになっている。
家事手伝いで、
力仕事だけが私の担当である、
という暗黙の了解が私たち夫婦間ではある。
にも拘わらず、
子育てはほとんどかみさん任せであった。
気づくのが遅すぎたのかもしれないが、
最近、特にそう感じるのだ。
つまり、
育児の半分は力仕事であるのだから
本来私の仕事だったのではないか、と。
執筆日:1998/05/17(日)
編集後記
この頃から、
私は“役割”という概念に違和感を持っています。
仕事も家庭も、
本来は再設計できるはずだと。
解放は会社だけの話ではなかったのです。
👉第10話はこちら
けじめの月曜日|仕事時間のスタート日

