サラリーマンが手にする土産には、
多くの種類があります。
渡す方の思惑や下心を込めた
たくらみ入りの物。
付き合い上、
習慣のように購入する物。
相手に喜んでもらいたい一心で渡す物。
サラリーマンとしての立場と
個人の立場とでは
土産の内容が異なるのは、
致し方ないのかも知れません。
種類は多種多様
サラリーマンは、
実に多くの“土産”を持ち歩いている。
会社帰りや出張帰り、
給料日やボーナスの日に、
帰りがけに買う家族用の土産がある。
また会社用の土産としては、
次のようなものが思い浮かぶ。
社外的には、
営業マンであれば、
買い手が喜ぶ特別価格。
少し高度になると、
得意先にあたかもお宅だけですよ、
という顔をして持ってゆく
厳選情報パック。
いずれも商談上の土産だ。
そして、
単に茶を濁すような菓子類などの、
有形の手土産、等々。
社内的には、
出張先で同部署の人たちへ持ち帰る土産。
上司の家を訪問するときなどに、
吟味して持参する土産。
まだまだたくさんあるだろう。
土産物屋ができそうである。
私がサラリーマンをしていて、
いままでに貰った土産で、
一番うれしく感じた物はなんだったろう。
やはり、営業上であれ、私的であれ、
手作りの土産。
たわいのないものでも、
そのほうがありがたみがあったように思う。
いずれにしても、
日本人はどちらかというと
土産に弱い人種なのかもしれない。
昔、私は海外のビジネスマンに、
日本人と初めて取引をする場合、
土産は少なからず効果があるものだ、
とアドバイスした。
これは決して間違いではなかったし、
実際に効果はあった。
サラリーマンとして転職する場合も、
土産を持っているほうが有利だろう。
履歴に花を添えるようなものが望ましい。
単に営業ができます、
総務をやってきましたでは、
なかなか今の企業は受け入れてくれない。
色々と経験した結果、
他の人とは違ったこういうことができる、
ということを明らかにできなければならない。
私の場合はどうか。
物書きの仲間入りをするには、
少なくとも新人賞受賞くらいの土産は必要か。
土産作りに今晩も励まなくてはならない。
と言うか、
それを続けるしかないのだ。
執筆日:1998/05/21(木)
編集後記
無形の土産物は自分自身で見付け、
それを育て上げなければなりません。
私にとっては、
かなり苦労を要する仕事だったと言えます。
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才能|サラリーマンの才能とは

