ワイシャツ【第170話】

ネクタイに続いて、
今回はワイシャツについて考えます。

1998年の私は、
ワイシャツがサラリーマンにとって
重要な存在であることや、
カジュアルな服装で出勤することについて
考えていました。

ワイシャツとサラリーマン

サラリーマンにとって、
ワイシャツも
ネクタイと同じくらい大事なものかもしれない。

なぜなら、
ポロシャツにネクタイをする
日本のサラリーマンは、
ほとんどいないからだ。

むかしは
皆が口を揃えたように
純白のワイシャツだった。

ところが最近は、
様々な色のワイシャツを目にする。

とはいえ、
さすがに
柄物のワイシャツで出勤してくる人はいない。

素材も綿、化繊、麻、等豊富になったものだ。

ワイシャツにネクタイというのが、
日本のサラリーマンの定番スタイルだ。

それだけにワイシャツの果たす役割は大きい。

出がけにワイシャツがなかったり、
アイロンがかかっていないと大慌てになるのも、
その重要性が認識できる瞬間である。

まれに、
ある企業ではカジュアルディとかいって、
カジュアルな服装で出勤して良い日があるそうだ。

私には、何の役にたつのかよく分からない。

服装の部分、
つまり外見だけ繕(つくろ)ってみたところで
何の役にも立たない。

それも週に一日ていど、
おざなりのことをしても、
ワイシャツに慣れたサラリーマンは却って迷惑だろう。

パジャマで出勤するわけにもいかず、
改めて出勤用のカジュアルウェアを
買わなければならないはめになるだろう。

服に合わせるとしたら
やはりスニーカーだと、
靴まで新調しなければならなくなるかもしれない。

第一却って面倒くさい。

朝の一番忙しいときに、
着慣れたスーツで支度するのと、
不慣れな身支度を強いられるのとでは、
かかる時間もかなり違ったものになってしまう。

私は何よりも、
シャキッとしないだろうと思う。

それに、
サラリーマンに
カジュアルウェアを認めるような社会基盤が、
一体どこにあるというのだ。

環境が整っていない現状で、
いくら姿だけ変えてみても
どうにもならないのだ。

執筆日:1998/10/25(日)

編集後記

28年前の私は、
ワイシャツを着て働くことを
サラリーマンの日常として捉えていました。

今読み返すと、
服装を変えるだけでは働き方は変わらない、
という当時の考え方がよく分かります。

時代の変化も感じる一篇です。

👉第171話はこちら
スーツ|スーツはサラリーマンの制服なのか